CDジャケットのデザインを依頼するときのコツとは?

2023年5月30日
CDジャケットのデザインを依頼するときのコツとは?

 近年の音楽業界では、配信リリースのみでCDを作らないケースが増えてきました。

 CDが主流だった頃は、「ジャケ買い」という言葉が生まれるほど、重要視されていたジャケットデザイン。デジタル配信時代の今、CDジャケットの役割も変化しています。

 そこで今回は、CDジャケットのデザインにこだわるべき理由と、デザインを依頼する際のポイントについて説明します。

CDジャケットのデザインにこだわるべき理由

デジタル配信時代におけるジャケットデザインの重要性

 音楽配信サービス(例: Spotify、Apple Music)では、ジャケットのトップ画像、アーティスト名、タイトルのみの表示レイアウトが一般的です。そのため、ジャケットは視覚情報の中心となり、アーティストや作品の印象を伝える重要な役割を果たしています。

 日々配信される曲の中からリスナーの目を引くためには、インパクトのあるジャケットが必要です。CDのようにパッケージを手に取ることがないからこそ、よりジャケットデザインにこだわるべきと言えるでしょう。

デジタル配信時代におけるジャケットデザインの重要性

SNSの影響力とCDジャケットデザインの関連性

 CDジャケットはSNSでの宣伝にも使いやすく効果的です。とくにInstagramでは、ジャケットと同じ正方形のフォーマットが主流となっており、ジャケット画像を簡単にシェアしやすいという特徴があります。 

 ゆえに、ジャケットのデザインは「いかにインパクトがあるか」「見た人を惹きつけられる、クオリティの高いデザインか」の二点が大切なのです。

 良いデザインであれば多くのユーザーの目に留まりやすく、投稿を見た人がリスナーとなってくれる可能性も高まるでしょう。

実際にデザインを依頼しよう!どうやってイメージを伝えたら良い?

実際にデザインを依頼しよう!どうやってイメージを伝えたら良い?

イメージを伝えるときのポイント

 CDジャケットのデザインをご依頼の際は、以下のポイントをデザイナーにお伝えください。

  • タイトルの意味、理由(なぜそのタイトルになったのか)
  • 曲や歌詞の中でいちばん推したい、大事なポイントはどこか
  • どんな色味・色調で作りたいか
  • 曲調について

 具体的な情報が多いほど、デザイナーとのやり取りがスムーズになります。歌詞の中でとくに推したいフレーズや重要なメッセージがある場合、それにフォーカスしたデザインも作成できます。

 色味については、赤系・青系・緑系・紫系など、漠然としたイメージでかまいません。

これだけは外せない、超重要ポイント!

 デザインのミスマッチを避けるためにも、曲調は必ずお伝えください。歌詞と曲のイメージだけでは、「激しい曲だと思ってデザイン制作をしたら、実はバラードだった……」という事故が起こってしまいます。

 モダンクリエイティブではデザイン打ち合わせの際、可能であればデモ音源のご提出をお願いしております。もしデモ等がない場合は、曲調について詳しい情報を頂けると、曲とデザインの不一致を防げます。

<例>
「バンド名は〇〇で、V系だけど曲調はメタルコアな感じです。今回のシングル曲はそこにEDM要素を取り入れている感じの曲調なので、少し機械っぽい、デジタルっぽい感じ、近未来っぽい雰囲気もデザインに入れてほしいです。色味は青系がいいです」

デザイン依頼時の注意点

「〇〇ってバンドの□□ってCDのジャケットみたいなの」といった要望はNGです。

 ジャケットデザインは、自分の中で「こうしたい!」と明確なビジョンがあってこそ。他のデザインを真似するだけでは、オリジナリティに欠けるばかりか、二番煎じの印象を与えてしまいます。

 デザイナーによっては、「じゃあ□□をデザインした人に依頼したら?」と思われてしまうでしょう。

OKな伝え方

具体的なデザインやレイアウトの例として、他アーティストのデザインを挙げるのはOKです。

<例>

  • 「〇〇ってバンドの□□ってCDのジャケットみたいに、アー写を全面に押し出したデザイン
  • 「〇〇ってバンドの□□ってCDのジャケットみたいに、コラージュで作ったデザイン
  • 「〇〇ってバンドの□□ってCDのジャケットみたいに、風景にタイトルが大きめに載っているデザイン

 このような伝え方であれば、他のジャケットを参考にしつつも、オリジナリティを持ったデザインが実現できます。

自社事例紹介

実際にオーダーいただいたデザインをご紹介いたします。

自社事例① SHIVA 『 BLOODY SKIN』

SHIVA 『 BLOODY SKIN』

SHIVA 『 BLOODY SKIN』

オーダー時のご要望

  • タイトルを大きく載せたい
  • アー写を表紙に使いたい
  • タイトルがBLOODY SKINなので、デザイン全体が血に染まっている感じ
  • 激しいだけじゃなく綺麗な感じもほしい

※オーダー時に表題曲のデモ音源をいただきました。

自社事例② 0.1gの誤算『溺愛ヤンデレボーイ』

0.1gの誤算『溺愛ヤンデレボーイ』

0.1gの誤算『溺愛ヤンデレボーイ』

オーダー時のご要望

  • 真ん中に大きくハート
  • そのハートの中に歌詞を詰め込んでほしい
  • タイトルが「ヤンデレボーイ」なので、全体的に病んでるイメージ
  • ダークな要素とポップな要素も混ぜ込んで欲しい

※オーダー時にはすでに表題曲のレコーディングを終えられていて、ラフmix音源と歌詞を頂きました

自社事例③ 花音『悪癖』

花音『悪癖』

花音『悪癖』

オーダー時のご要望

  • 和風(浮世絵風)のデザインを使いたい
  • 自分の写真と好きなもの(愛用ギター・ボディピアス・馬の蹄鉄リング)を散りばめたい

※タイトルの『悪癖』、アーティスト名の『花音』のロゴイメージは、デザインに合うようにお任せでお願いしたいとオーダー頂きました。

自社事例④ 終焉デスペラード『終焉-目眩く夢-』

終焉デスペラード『終焉-目眩く夢-』

終焉デスペラード『終焉-目眩く夢-』

オーダー時のご要望

  • 和風
  • サイバー
  • 近未来
  • ダーク
  • 以上のニュアンスを組み合わせて制作してほしい

自社事例をもとにもっと詳しく解説

こちらの記事では、自社事例をもとにCDジャケットができるまでを詳しく解説しています。合わせてご覧ください!

花音『悪癖』

CDジャケットのデザインはどう作る?自社事例をもとにデザイナーが解説【花音『悪癖』】

デザイン制作を長年行っていると、たまにCD制作未経験の方からご依頼を頂きます。 …
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Modern Creative(モダン クリエイティブ)
CD/DVDジャケットデザイン料金例

CD/DVDジャケットデザイン料金表

◆盤面のみ11,000円
◆2P+盤面22,000円
◆4Pフルパッケージ(ジャケ+帯+インレイ+盤面)38,500円
◆6Pフルパッケージ(ジャケ+帯+インレイ+盤面)49,500円
◆8Pフルパッケージ(ジャケ+帯+インレイ+盤面)60,500円
◆DVD用トールケースジャケット27,500円

【価格はデザイン料金のみとなります】
CDやDVDのプレス、印刷代は別途発生いたします。
(プレス業者様へお支払い)

上記よりページ数の多いものや特殊パッケージなどは、ご要望をお伺いしたのちに、お見積もりさせていただきます。


Modern Creative(モダン クリエイティブ)ではV系バンドさんに関わらず様々なバンドさん、アイドルの方々など、ジャンルや形式を問わずグラフィック制作のサポートをさせて頂きます。

CDジャケット、フライヤーやポスター、グッズデザイン、WEBサイト制作、オリジナルTシャツ作成もオーダー頂けるようになりました。

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