「CDジャケットのデザイナーになりたい」そう漠然と考えたことはありませんか?
グラフィックデザイナーを目指す人にとって、きっかけや理由は様々で、とても重要です。
今回はヴィジュアル系におけるグラフィックの事、僕がグラフィックデザイナーになったきっかけや弊社がヴィジュアル系に特化したサイトを立ち上げた経緯など、少しの間昔話にお付き合い頂けたらと思います。
目次
僕がなぜグラフィックデザイナーになったのか。
それは僕は元V系バンドマンだからです。
高校を出て、18歳でバンドを組んだ当時、まだインターネットも普及しておらず、宣伝媒体といえば雑誌の広告やフライヤーのみでした。印刷業界もまだまだ値段が高く、フルカラーでフライヤーを10000枚刷るのに10万円近くかかっていたと思います。それプラス、デザイナーさんにお支払いするデザイン料が上乗せされます。
とにかく制作コストが高かった
CDもシングルを一枚出すのにプレス代にジャケットデザイン費を加えて50万円程度でした。レコーディングのことも考えるとトータルで100万円の大台に乗ることもザラではありませんでした。
それに加え、当時はヴィジュアル系やV系といった言葉も世間に浸透しておらず、デザイナーさんに依頼してもこちらのイメージを理解してもらえません。全くもって「っぽくない」デザインが仕上がってきます。っぽくないものに大金を払うという試練を神は僕たちに与えているんだと思い悶々とした日々を過ごすわけです。
そんな中、誰彼と無しにこんな噂を聞きつけます。
「なんか、”ふぉとしょっぷ”と”いらすとれーたー”があれば自分でできるらしいで」
どうやらPhotoshopとIllustratorというものが必要らしい。
当時の価格↓↓
Photoshop 約10万円
Illustrator 約8万円
高い。。。
やっぱり高い
これだけでも高いのに、どうせならPCも新調しよう!と思い切った決断をし、当時発売されたばかりのiMacを購入しました(当時価格 約18万円)
それだけ神の試練から抜け出したかったんだと思います。
1日にして36万円が僕の銀行口座から消えました。
が、後悔はしていません。この36万円で僕のバンド人生も、その後の人生も変わりました。
とにかくデザインすることが楽しかった。
自分の作った楽曲、自分たちのCD、自分たちのコンセプトに沿ったフライヤー、グッズ、何でも自分たちのイメージ通りに作れるんです。
皆さんご存知の通り、ヴィジュアル系というのは少し変わったジャンルです。それが故になかなか理解されにくいことも多々あると思います。伝えたいイメージがあるのに、相手に伝わらない。ヴィジュアル系バンドのことを一番理解してるのは、ヴィジュアル系バンドマンとファンの方々です。それなら、元バンドマンの僕は少しでも役に立てるんじゃないか?
それがこのサイトを立ち上げようと思ったきっかけです。
今はインターネットが普及し、世界中のどこに居ても、どこの誰にでも、仕事を依頼することができます。世界中には素晴らしいデザイナーさんがたくさん居ます。僕なんかが足元にも及ばない方が大勢いらっしゃいます。
ですが、ヴィジュアル系のCDジャケットを作らせたら「スター◯ックス」のロゴを制作したデザイナーさんにだって勝てる自信があります。
デザイナーを選ぶのはバンドさんです。素晴らしいデザイナーに出会えますよう、心から願っております。
素敵な御縁を頂くきっかけがございましたら、その時はどうぞよろしくお願いいたします。
CDジャケット制作 自社事例
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